夜明け前の薄暗い湖畔を散策していて、ふとこの場所で私の足は止まった。
ここでは珍しくもない葦が生い茂っている岸辺。葦は一年の活動を終えてその色を落とし寒ざむとした光景を見せていたが、その手前に穴が開いたような異空間があった。
やがて遅い太陽がその姿を見せ始めると、足元の空も薄い赤味を帯びてくっきりと雲を描き始めていった。
決してキレイな景色とは言えないが、地球が誕生してから何千年もの間こうした朝が繰り広げられてきたのだろうか、という不思議な想いにさせられ、その遠い時間にロマンを感じさせられた。
撮影:2015年11月22日6時41分
夜明けが創り出した「空に浮かぶ島」。幻想的なシーンを創り出していた。
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