ねぶた師の竹浪比呂央氏を撮影させてもらえるチャンスと巡り合った。
青森ねぶたは毎年20台を越える台数が登場し、青森の短い夏の夜に集まった観客を魅了してやまない。テレビで見るものとはまったく別物という威厳と迫力に圧倒される。
竹浪氏は数々の賞を受賞し、青森ねぶたの第一人者であることは間違い。そしてねぶたを単なる祭りだけでなく、さらに発展させ新しい美術、芸術の世界へとそのエネルギーを傾注している。
先月彼の作業場にお邪魔して作業風景を撮影させてもらいながら、時折いろいろと話しをさせてもらった。
この時に撮影した写真は残念ながらまだ公開することは出来ないが、台木に針金で形を組み、それに白い紙を貼り、そして最後に色をつけていく。
「設計図はあるのですか」
と尋ねると、一枚の下絵を見せながら
「これ一枚だけです」と。
一枚の下絵をもとにそれを頭の中で3Dの立体に起こし、ねぶたを創り上げていくという。とても私には想像すら出来ないが彼らの頭の中にはきっと壮大なドラマの世界が広がっているのかもしれない。
あと一月ちょっとで青森ねぶたが始まる。
今年はどんな感動を見せてくれるのだろうか。
今から楽しみだ。
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2011年竹浪比呂央氏作:「斗魁文昌星」(とかいぶんしょうせい:2011年マルハニチロ佞武多会)
posted by Yasuji Nakano at 16:30|
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輝きの素顔たち