2016年01月22日

まだら模様の朝

太陽が昇るころを見計らって小川原湖へ出かけてみた。
全面凍結には程遠く、凍っては融け、融けてはまた凍るという繰り返し。
もしかしたら今年も小川原湖全体が凍るということは無いかもしれないと感じるようになってきた。
この日、岸辺に張った氷の紋様が美しかった。まだら模様が朝の青い世界で美しく見えたので、しばらくその様子を観察しながら撮影した。

風景写真を撮影している光景を見た人の目には、のんびりと向き合っているように見えるかもしれないが、撮影している本人からすれば、刻一刻と変化するシーンにいつも緊張しながら向き合っている。

いつが一番いいシーンだったのか。それは撮影が終わってみないとわからない。
だから「今か、今か」とずっと待っているのだろう。

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2016年1月14日撮影
posted by Yasuji Nakano at 16:37| Comment(0) | 湖畔の夜明け

2016年01月08日

綿帽子と影絵

4日4晩降り続いた雪。
今年の冬はいきなりやってきた。

夜明けの湖畔に立ち、この冬はじめて雪化粧した風景の中から辺りを探していくと、ふと立っている足元に目が行った。

漁師たちがシジミを採るときに使う「鋤簾」(じょれん)という道具。そこに降ったばかりのふかふかな雪が、大きな綿帽子をかぶったように横たわっている。そして道具の網状の部分に日が差して、独特な影を創っていた。

その影は空に浮かぶ雲に操られて薄くなったり、くっきりと現れたりしながら時を刻んでいった。私はしばらく様子を見守ることにした。

この小川原湖ではもう何万回ものシャッターを切ってきたが、それでもその時だけの感動的なシーンを前にいつも新鮮な気持ちにさせられる。それは二度と同じ光景は見られない絶対的なものであるからかもしれない。

この日、綿帽子と影がシャッターを切らせた。

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【写真説明】
2015年12月31日7時56分 東北町 小川原湖中央桟橋付近
雪の世界でも、どこかホッとする温かさを感じさせる写真が好きだ。どこに日が差していて、どこに影があるのか構図を考えながらベストなポイントを探して行った。
 
posted by Yasuji Nakano at 18:05| Comment(0) | 湖畔の夜明け

2016年01月05日

木陰のシルエット

この湖に4年間という時間をかけて「小川原湖の写真はもう撮りつくした」と思いながらも、足を運んでみると、どういうわけかまた新しいシーンが見えてくる。

6月中旬、陸揚げされて次の出番を待つ一艘の船。
この湖ではめずらしく大型の船で、ちょうど昇ったばかりの朝の光をうけて美しいシルエットを描いている。

手前には長い時間を重ねたクリの木がその葉を広げ、空は眠たそうな雲の覆われながら夜明けの赤褐色に染めあげられた。

日中だと見逃してしまいそうなこのシーンも、夜明けのこの時間帯はどこか温かみのある別世界を創っていた。

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posted by Yasuji Nakano at 13:09| Comment(0) | 湖畔の夜明け


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